カナダで起業?ブランドを立ち上げました。
字面にすると、大変なことを始めたような印象ですね。
以前ブログで、好きな事で生きていけるようにビジネスを始めたい、みたいなことを書いたと思うのですが、
そのことについて。
まず私は、小さい頃から絵を描くのが好きで、得意でした。
いつも何か描いていたり、作っていたり、そんなことを続けて、大学生になったときに始めたアルバイトは画材屋さんでした。
4年間勤めた画材屋の仕事は今思い出してもとても楽しいものでした。
販売員だったのでレジをしたり、商品の棚上げや発注をしたりの仕事がメインなのですが、商品販売のためのサンプル作りをやらせてもらっていて
いつもレジの横で絵の具を触ったり、粘土を触ったり、クラフトブックを作ったり、子供たち向けの体験イベントをやらせてもらったり、
季節の催事のポップや、看板等を作らせてもらったり。
本当に幸せな時間でした。
そうして働くうちに、友達のウェルカムボードを描かせてもらったり、パソコンでデザインの仕事をさせてもらったり。
iPhoneケースに絵を描いて売り出した時、自分の描いた絵がお金になることに衝撃を受け、私はこれで生きていきたい。
と思ったのです。
大学を卒業し、画材屋を退職した後は、お金がなかったので、住むところと仕事が一緒に貰えるという条件にひかれてゴルフ場でキャディーとして働いていました。
これまた人に恵まれ、毎日仕事が終わればゴルフ三昧の幸せな生活だったのですが、ずっとやりたいことが胸の中に残っていて
「私は30歳までに生活の基盤を築きたいので、このままキャディーをする訳にはいかないので辞めます」と何とも生意気な事を言って退職。
今思っても生意気。あのとき上司はどう思ったのでしょうね。
その後地元に帰り、結婚、ワーホリ、帰国、出産、そして今に至ります。
それから今まで、細々とですが、自分で作ったものを販売して少しのお金にしてきました。
絵はなかなか売れないので、雑貨であったり、Tシャツ、そしてデザインのお仕事。
29歳の今、
私はカナダの僻地でハウスキーパーをしています。
ハウスキーパーはいわゆるロースキルの仕事で、給料も安ければ、小間使いみたいに思われているんやろうなと感じる事があります。
汗だくになりながら掃除をしていて、毎日へとへとです。
でも、私がやりたいのはこれじゃない。
ただ、私はここで永住権をとりたいのです。カナダにずっと住める権利が欲しい。
だから今はこの仕事は辞められない。
でもね
もしかして、このためにホワイトホースに来たのではないかという運命の出会いをしまして。
ブログにたびたび出ているユーコンの先輩夫婦の奥様が、私と同じような考えを持っていました。今ではすっかり友人です。
絵を描く訳じゃないけれど、もの作りが大好きで
いつも何か作っていて、いつかもの作りで生活できたらいいなと思っている。
裁縫や、編み物を得意としていて、私がこんなポーチが欲しいというとあっという間に作ってしまう。
仕事も紹介してもらったので私たちは一緒に働いているのですが、
ハウスキーパーで生きていくのってほんとに大変です。
このままここで、毎日汗だくになりながらギリギリの暮らしをする訳にはいかない。
という思いと
好きな事を仕事にしたいという思いと
一刻も早く追加収入が欲しい。という
お互いの思いがうまく重なって
トントンと話が進み、
二人でブランドを立ち上げる事にしました。
彼女が作った布の作品に、私がペイントする。という形で今は作っています。
材料は、新しく買うのではなく不要になった服、デニムなどを集めてゴミになるものから生み出すことにしています。
というのも、ユーコンに来て、自然に圧倒され
創作するものも、必要なくなったものを再生させるという形で喜びを生み出したいと思ったからです。
私たちが惚れ込んだ大好きなユーコンの空を守りたいという思いを込めて
名前は「SORA」
にしました。
まだまだ活動はこれからですが、
今作品作りをしていて、イベント等で出店、ゆくゆくは定期的にポップアップショップを展開、最終的にはアトリエ兼ショップを持てたらいいなと思っています。
そしてそこから私の絵を人に見てもらう事ができればいいなと。
これからこちらの活動もブログで紹介していきますので応援してください。
近々作った作品を撮影する予定なので、また載せますね。
「sora_from_yukon」という名前でページを立ち上げたので覗いてみてください。
あと私個人でデザインの仕事も再開しました。
日本からでも受け付けますので(そんなにヘビーなものは時間が取れないのでできませんが)、ロゴデザイン、名刺デザイン、フライヤー制作など、こんなつたない文章でよければ文章も書きますのでなにか仕事あれば、お気軽に連絡ください。
instagram.comリンクだらけになってしまいました。
楽しい30代に向けて頑張ります!