読書レポ01「はみだしインディアンのホントにホントの物語」
ホワイトホースに来てから初めてまともに本を読みました。
しかも英語で。
私は本が好きな子供でした。小学生に入る前から本の虫で、ふりがなのついた本を繰り返し何度も読んでいたおかげで年長のときには読める漢字も結構あって、近所の小学生に驚かれたりもしました。
小さい頃は引っ込み思案なところがあり、同じ歳くらいの子と走り回って遊ぶのが少し苦手で、一人で椅子に座ってずっと本を読んでいる方が安心できました。
小学生になり、本好きの友達ができて、毎日学校に図書館に行っては本を借り、週末には町営の図書館に母に連れられていっていました。
中学生になり、部活を始めてそれなりに社交的になったものの、まだまだ図書館は大好きでした。
高校生になってからは、部活、ケータイ、恋愛などティーンエイジャーでいることに忙しくなって、図書館で本を借りる事はほとんどありませんでした。しかし、国語の現代文の教科書は私にとってとても魅力的で、捨ててしまった事を後悔しています。
大学生になってからは一人暮らしを始めバイトと外食と、新しい出会いや、都会の街を歩き回る事があまりにも楽しくて、本を読まなくなりました。
それ以降は、ちょくちょく読んだり読まなかったりする時期があるものの
本を読む事は変わらず好きです。
ちなみに夫はとてもよく本を読みます。
息子には本をたくさん読む子になって欲しいなと少しだけ思います。
いまのところ電車にしか興味がありませんが。
さて前置きが長くなってしまいましたが今回読んだ本は
邦題「はみだしインディアンのホントにホントの物語」
原題 'The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian'
夫が授業で読んだ本らしいのですが、面白かったから読むといいよと勧められ読む事にしました。
結論から言うと、これはかなり面白かったです。
ティーンエイジャー向けの本なのですが、何せテンポが良く読みやすい!
まるで勉強しなかった大学時代、私の専攻は英語英米文学でした。なので本を読まないと言っても、授業で英語の本を英語で読んではレポートを書かなければならなかったこと、厳しいゼミを取った事も有りかなり多くの本を読まされました。
クラシックな文学が多かったので、文章はとっても綺麗で、話も重みがあって読んだ後には何とも言えない気持ち良さが残る物語が多かったのですが、何せ難しい!
1ページ読むのにのさらっと上から下まで読んでしまうと、結局なにがなんだかわからず辞書をひきながら3回ぐらい繰り返し読んでやっと理解できるような感じでした。
ある程度進んでから意味が分からなくなって、何ページも遡って読み直すこともしょっちゅう。
今回の本はそういったストレスは全然なく、さくさく読める!
そして、さくさく読めると言っても、私の英語力なんてこちらのティーンエイジャーには全然適わないので、知らない表現や単語も出てくるんですね。
それがまた生きた英語というか、とてもおもしろかったです。勉強になる!
今回辞書でひいた単語はたくさんあるんですが
vomit, sober,
が印象的でしたね。上のは「嘔吐」と「しらふ」という意味です。
ちょっとどんな感じの物語か想像付いた?おもしろそうでしょ。
他にも知ってる単語でもこんな使い方するんやな〜って面白かったです。
I was hot mad, Volcano mad とか。めちゃくちゃ怒ってるってことです。
本の内容は、
簡単に言えばアメリカのインディアン居留地の中の小さな町で育つ、貧しい、いじめられっこの14歳のインディアンの少年が、自分の未来を切り開くためにお金持ちの白人ばかりの学校に転校していろんなことに挑戦していく、というようなものです。
本当に簡単に言えばそんな話で、若い子向けに書かれた本ではあるのですが
それでも思わず胸がいっぱいになったり、思わずニヤニヤしてしまったり、衝撃の展開に本を閉じてしまったり。
主人公を応援したくなるし、貧しさについて考えさせられるし、大人になってから読むからこそ胸にくる物がたくさんありました。
日本語にも訳されてるようなので、興味が有る方は日本語でも探してみてくださいね。
でもきっと英語で読むほうが面白いんやろうな、わかんないけど。
あとたくさんの絵が漫画家になることを夢見る主人公が描いた絵として挿入されているのですが、その絵がまたとても良いです。
読みやすさ★★★★★
おもしろさ★★★★★
勉強になる★★★
これからちょくちょく映画や本の感想も記録として書いていきたいと思います。
(とか言いながらこれが最初で最後になるかも)