ホテルはつらいよ
こんばんは!
先日の詐欺騒動も落ち着いて一件落着。めでたしめでたし!といきたいところですが、実はもう一悶着ありました。
カナダに着いて、最初のairbnbの宿は2週間しかとっていなかったんですね。
それが8月の末。
無事に家を見つける事ができたものの、入居は10月から。
最初の宿は1週間延長させてもらったのですが、そこから先は次のお客さんが入るため、あとの2週間の滞在先を探さなければなりませんでした。
小さな子供がいるため、毎日外食や買ったものという訳にもいかないので、できればキッチン付きで、荷物が多いので2週間まるまる泊まれる宿という条件で探しましたがなかなか見つからず。
キッチンが付いている宿はいくつかあるのですが、2週間続けての予約はどこも取れませんでした。
そこで、キッチン付き宿は諦めて、2バーナーのキャンプ用コンロと鍋を調達。
ホテルにキッチンを付けることにしました。
そんなこんなで今滞在しているホテルに移動したのです。
ホテルの部屋は意外と広く、まずまず快適。
洗面所で調理をするという荒技を強行。
なんかキャンプみたいで楽しいね!
なーんて言いながら、初日の夕食を終えました。
(ちなみにこの日が口座からお金が無くなった日です)
2日目は銀行や警察を行ったり来たりした日ですね。この日もホテルに関してはなんのトラブルもなく過ぎました。
3日目、日曜日。
この日はゴールドラッシュ時に栄えた町であるカークロスまでドライブ。
途中、エメラルドグリーンの湖を見たりして、すっかり楽しんで帰宅。
そこでふと鏡を見て気がつきました。
あれ?なんか腫れてない?
虫さされ?
そういえばなんか痒いな。
まぶたの上、ほっぺた、首すじなど6箇所ほどぷっくりと腫れていました。
朝、鏡を見たときも少し赤くなっていたような気はしてたのですが、気のせいかなと思う程度のものでした。
「俺もなんか首さされてない?」
と言う夫の首も赤く転々と腫れていました。
なに?虫?
「枕かな。」
と夫。
枕?枕に虫?
いやいや!まさか!
夜になって、その虫さされのようなものはどんどん腫れてきました。
そして痒い。
虫に刺された話をお友達にしていたら
「それベッドバグじゃないよね?」
と言われ、インスタに虫に刺されたことをアップしたら
そこでも
「ベッドバグちゃうん!」
と。
私たちは知らなかったのです。
ベッドバグを。
南京虫ともいうそうですね。
ベッドにいる虫で、血を吸って、ものすごく繁殖するって。
鞄や、服にひっついて、卵を産み落とし増えるって。
一度繁殖したら駆除はものすごく大変って。
もうこれ以上書くのも嫌なので、ベッドバグでググってみてくださいね。
とにかくヤバいやつ。
大きさは1〜4ミリだったり、5ミリくらいだったり。
夜中に活発になるから、電気を消したら出てきて体を這うらしい。
カナダのホテルやシェアハウスで出る事もけっこうあるみたい。
ただ、人によって噛まれた後の反応も違うらしく
めちゃくちゃ痒くてどうしようもない人もいれば、全然痒くない人もいるみたい。
とにかく、ベッドバグかもしれない
ということがわかって
必死にマットレスをまくってみたり、シーツをはいでみたりしたのですが虫そのものを見つける事はできませんでした。
その日の夜遅く、たまたま夫の学校の友人がこのホテルのフロントでバイトしていたので、ベッドバグの話をすると
すぐにマネージャーに掛け合ってくれて、翌日部屋を変えてもらえる事になりました。
次の日の朝、私の顔はパンッパンに!
目が開かない!
そして、とにかくかゆい!
あまりのかゆさに薬局に行って、ベッドバグの薬ない?と聞いたら
「ほんとにベッドバグ?ベッドバグなら水で洗うしかないわよ!」
といわれて絶望。
ぶとってわかりますかね?
ぶとに刺された時と同じくらい腫れます!
荷物を全部捨てた方が良いとまで言われたけど、
これが日本から持ってきたほぼ全ての荷物。
これが無くなってはもう何もできない訳で。
ベッドバグは高温で死ぬらしいので
とりあえず服は高温で洗濯、乾燥機にかけました。
幸い、新しい部屋に移動してからは新たに痒くなった場所はないので、
ここにはいないんだろうと思っています。
いまだに本当にベッドバグだったのかは不明ですが、
なにか虫がいたことは確か。
もっと幸いなことに、息子はひとつも刺されていませんでした。
布団にはいらずに、掛け布団の上で寝ていたのが幸いしたのか。
ベッドバグにはめっぽう強い2歳児なのか。
なにはともあれ本当によかった。
もし、世界を旅したり
ワーキングホリデーにいったり海外に住むことを考えている人は
ベッドバグについての知識があると
被害にあったときも迅速に対応できるかも。
とにかく洗濯!洗浄!ホテルにもすぐ言いましょう!
とはいえ、このベッドバグ、
いまや世界中にいるそうです。日本のゲストハウスやシェアハウスでも、世界中の旅行者が連れてきて繁殖したりしているようで。
もう確実に駆除するのは無理なのかもしれません。
荷物を全部捨てたり、家中殺菌消毒したり、
現実的に無理なこともあるし、虫を殺す薬がこどもに安全なのかもわからないし。
そして、やってもやってもいつ誰がどこから連れてくるかわからないもの。
私は田舎出身なので
虫と共存ということが当たり前の中で育ちました。
夏には大量に蚊に刺されていたし、蜂にも何度も刺されたし、
夜目が覚めたら足に大きな虫がついていた、なんてこともよくありました。
でも虫は嫌いです。嫌いですが、それが当たり前でした。
夫は、カナダに来る前は無農薬のお茶畑で働いていて、マダニや毛虫に刺されてくることもしょっちゅうでした。
もちろん、刺されないようにすることが一番ですし
家の中に入れないようにするのが一番です。
ただ虫はどこにでもいます。
田舎にも、都会にも、日本にもホワイトホースにも。
うまく付き合っていかなくちゃいけないのかなとも思います。
小学生のころ、引っ越した家の畳の部屋にダニが出て、母が必死にバルサンを焚いていた事を思い出しました。
もちろん自分の家にはいて欲しくないですが、
世の中の共生のかたちとして切り離す事はできないのかなと。
部屋を変わってから1週間が経ちました。
まだ痒いですが、ようやく腫れも収まってきました。
このくらいの被害で済んでよかったなと思います。
何度も刺されると慣れるらしいです。
もう刺されたくないけど。