Into the real NORTH

2018年夏の終わり。ユーコン、ホワイトホースに家族3人で引っ越してきました。夫はユーコンカレッジに入学。私は仕事を探し、息子はもうすぐ2歳。私たち自身情報の少ない中、こちらに在住の方のブログの情報に助けられているので、私たちの暮らしが誰かの助けになればと思っています。

詐欺にひっかかってしまった話 〜前編〜

お久しぶりです。

いやぁ、色んな事がありましてね、この10日間、、、

なかなかパソコンを開く余裕と言うか

ブログなんて書く気分にならなかったのですよ。

本当は景色がきれいなところにドライブに行ったり、仕事が決まったり

保育所が決まったりルンルンで報告したい事もあるんです!

あるんですが

 

いい事ばっかりが続く訳ではないですね

これから書く事は、本当は書きたくないんです。誰にも知られたくないんです。

詐欺に引っかかった話。

自分がいかに馬鹿かということをあまり知られたくないです。

こんなしょうもない詐欺にひっかかった事実は闇に葬り去りたいのですが、

これは誰かにとってきっと有益な情報であるはず。

詐欺に引っかかった事だけじゃなくその後の対応や、何に助けられたかなど

勇気を持って書きますので

笑い話程度に読んでくださいね。

 

さて、

私がいかに簡単にこの情報社会に翻弄されたか順をおって説明していきます。

 

カナダについてまず最初にケータイを購入し

その後、銀行口座を作りました。

 

ケータイを買ってしばらくして、テキストメッセージ(電話番号で届くやつ)が届きました。

そこには

「bellユーザーの方へ、払い戻しがあります。コチラから24時間以内にどうぞ」

的な内容が。

やばい、今書いててもうさんくさすぎてここに書くのも恥ずかしいですが

30代手前にしてまったく非常識な私は

こないだケータイ買ったとき払い戻しあるって言ってたっけな??などと何も考えずそのリンクをクリックしてしまいました。

 

すると60ドルのキャッシュバックがあるよ〜との甘い言葉の下に

カナダの主要な銀行のロゴマークが並べられており、

お!ちょうど銀行口座作ったしね!といとも簡単に自分の銀行を選んでしまいました。

すると

次はその銀行のオンラインバンキングのログイン画面にジャンプ。

ん?ログインしたらいいのか?

とよくわからないままログイン。

すると更に次の画面へ。

あなたの情報をコンファームしてください。と書いてありました。

それで、あらゆる個人情報を入力するフォームが出てきて

全部入力しないと先に進めないんですよ。

(ちなみにこれは全部銀行のウェブページとそっくりな画面です)

confirmっていうのは確かめるっていう意味ですね。

ここにね、外国人の落とし穴があると思うんですよ。

いや、まあ私の場合ですよ。

confirmって自分の情報が正しいかどうか確かめろってことですよね。

そんなこと普通に考えたら、する必要ないですよね。

なんのためによ。

だけど私は思ってしまった。

「あれ?これは銀行が私が私である本人確認の為にこんなに細かく情報を入れさせているんだな」と。

なんかconfirmって言葉に惑わされちゃったんです。あれ、何が言いたいか伝わるかな。

とにかく、第二言語では、ニュアンスが曖昧だったり、なんとなくで意味を判断してしまう事があってそれが結構落とし穴だと思うのです。(私の英語力が足りないだけというのもあります)

 

話はそれましたが、ご丁寧に全部confirmした後、エンターをクリックしましたが

その後、何も起こりませんでした。あんなに色々入力したのに、銀行のウェブのトップページに戻ってしまったのです。

実はそのとき一抹の不安が頭をよぎりました。

これは、もしや、よくないものに、よくないことをしたのではないか。と言う不安です。

 

しかし私はそれを認めたくありません。心の底でそんなはずはないよね。とごまかして眠りについてしまいました。

 

それから何もおこらず数日がすぎました。

そして、事件が起きました。

まずケータイが繋がらなくなりました。

テキストが送れない、電話がかけられない、

電話のサービスが無くなってしまったような謎の状態に。

そして追い打ちをかけるようにデビットカードが使えません。

デビットカードは買い物の際、銀行口座から直接支払いが出来る便利なカードです)

暗証番号はあっているはずなのに。口座にはお金が残っているはずなのに。

 

わたしはピンときましたよ。

こないだのあれや、絶対。

 

実に、勘の働くのが遅いこと!

 

ホテルに戻り(ちょうどこの日から最高の宿からホテルに移動)、オンラインバンキングを確認。

5000ドルあった残高が2000ドルになっていました。

このどうしようもない事実を前に初めて夫に経緯を告白。

本当にごめんなさい。

 

「これは完全に詐欺やな」と夫にconfirmしてもらい

どうしていいかわからぬまま

もう夜だったので、銀行の支店にメール。

銀行の詐欺ダイヤルみたいな電話にかけてみたものの繋がらず。

その日は友人に相談して

911に電話した方がいいよ!」とも言われましたが、次の日を待つ事にして

逃げるように眠りについたのでした。

正直なところ、朝が来なければいいと思いました。

 

ここからがまだまだ話が長いのですが、一度に書くととっても長くなりそうなので

気になる続きはまた次回に。

 

ただ、安心してください。

お金は返ってきます!